サフラン。それはとても贅沢な黄色い香辛料

今回は、料理の秘密兵器とも言えます贅沢なスパイス、サフランに焦点を当ててみたいと思います。
サフランは、その明るい黄色と独特の香りで知られ、料理に華やかさを加えます。

目次

サフランってどんな花?

サフランは、秋咲きのクロッカスの一種で、もともとは染料、香料、薬用として多く栽培されていましたが、今は観賞用としても利用されています。
学校の花壇でなどでよく見られます。
草丈は10~15cm、10月中旬~12月上旬頃に開花します。
寒さには割と強いですが、暑さには弱いです。

属名のクロッカスは、ギリシア語でのサフランの呼び名、krokos(糸)に由来するとされ、糸状の雌しべにちなむとされます。

サフランの花言葉は、「喜び」「陽気」「歓喜」「愉快」「過度をつつしめ」などです。

11月4日の誕生花です。

球根は7月ごろから流通します。
8月に植えつけると、マツの枝のような葉が出て、10月中旬から12月上旬には1球から2~3本の花茎が伸びて開花、その後葉がさらに長く伸びます。
花が咲いた後も葉は長く伸び、翌春の5月頃に枯れて休眠します。

今年限りの花として楽しむのであれば、球根を土に植えずに、皿や器に転がして、半日陰に置いておくだけで花を見ることができます。

サフランの由来

パエリアやサフランライスの黄色は、サフランの3裂した赤色の雌しべから得たものです。
サフランは、その明るい黄色と独特の香りで知られます。
その収穫は非常に手間がかかり時間がかかります。
収穫されるのはごくわずかな量であり、そのために多くの花が必要とされます。
この手間暇かかった収穫が、サフランの希少性と価値を高めているのです。

花の真ん中当たりに、赤い糸くずのような雌しべ(柱頭)があります。
これを乾燥させたものが、高価なスパイスとして有名な「サフラン」です。
雌しべは3本あるように見えますが、元でくっついており、正確には一本の雌しべの先端が3つに大きく裂けている、と言うことになります。
香辛料として、粉末状にしたものもあります。

ターメリックと混同されることがありますが、ターメリックはウコンの地下茎を乾燥させたもので、サフランとは別物です。

スパイスとしてのサフラン

「サフラン」は古くから料理の色づけや風味付けに用いられパエリヤやブイヤベースには欠かせないもののひとつです。
また、染料やお茶としても利用されます。
ひとつの花からとれる量が非常に少なく1gの’サフラン’は160個分の花に相当するそうです。
収穫もひとつひとつ手づみが基本です。
貴重で手間がかかり、高価なので、ヨーロッパではちらほらと偽造品が出回ることもあったそうです。

ヨーロッパでは古代ギリシア時代から利用されてきましたが、日本には江戸時代末期に漢方薬として入ってきました。スペインのバレンシア産のものが良質で最高級とされています。
また、日本国内でも大分県竹田市などで栽培が行われています。

14世紀には、大量のサフランが積まれた貨物船がスイスのバーゼルへ向かう途中で貴族グループによって奪取されてしまい、奪われたサフランを奪還するまで14週間にも及ぶ「サフラン戦争」が起こったこともあったそうです。

昔からどれだけ貴重なものであったかが伺えますね。

料理への効果

サフランの料理への効果は驚くべきものがあります。
サフランは料理に独特の風味と色合いを与え、特にリゾットやパエリア、カレーなどの料理に欠かせない存在となっています。
その存在感を発揮し、食材との絶妙な調和を生み出すことで、一皿ひと段と贅沢なものに変わります。

健康にも優れた効能

サフランは健康にも優れた効果を発揮と言われています。
抗酸化作用があり、抗炎症作用も期待されるため、古くから薬草としても使用されています。
ハーブティーとして楽しむこともできます。

保存方法

サフランは保存方法にも気を配る必要があります。
湿気や光に弱く、風味が失われやすいため、真空パックや密封容器で保存することがおすすめです。
そうすることでサフランの魅力を堪能することができます。

料理

サフランは気にならない程度ほんのりと苦みがあります。
サフランにはサフラノールという香り成分が含まれており、ちょっとビターな薬草や干し草のような独特な香りがします。
この香りは魚介類と相性が良いため、サフランはシーフード料理に特に好まれて使われるのです。

サフランは水に溶ける性質があるので、料理に使う際は水やぬるま湯に少量のサフランを入れて色出ししたものを使います。

サフランライスやパエリヤが有名ですが、ブイヤベースやカレー、クスクスなどにも使われます。

まとめ

香辛料、サフランについて調べてみましたが、いかがでしたでしょうか?
贅沢な食材として知られるサフラン。
その希少性と独特の味わいは、料理愛好家やシェフたちにとって欠かせない存在となっています。
ぜひ一度、サフランを使った料理に挑戦して、その魅力を実感してくださいね!

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この記事を書いた人

バツイチのアラフィフです。
現在は派遣で証券会社で働いています。
何にでも興味を示し、知識は広く浅くがモットー。気になったことはすぐに調べたい性格。
せっかちな江戸っ子です。
細かく文章を書くのが苦手なので、寛大なお心で読んでいただけたらと思います。

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