今日は、私が最近興味を持っているシュトレンについてお話ししたいと思います。
「シュトレン」と言われてどんなものか目に浮かびますか?
これです!
シュトレンとは?
シュトレンとは、ドイツの伝統的なクリスマスケーキで、クリスマスシーズンに欠かせないお菓子です。
シュトレンは、ドイツの伝統的なケーキで、家庭で受け継がれてきた特別なレシピで作られ、その独特な風味と食感が魅力とされています。
日本で私たちが目にするクリスマスケーキに比べると、ずいぶん地味ですよね。
まず、シュトレンの特徴の一つは、その豊かな味わいにあります。シュトレンは、生地にはブランデーやラム酒などの洋酒に漬けたドライフルーツやナッツが練り込まれており、表面には粉砂糖がまぶされています。
しっとりとした食感と濃厚な風味を楽しむことができます。
特に、ドライフルーツの甘みとナッツの香ばしさが相まって、一口食べるだけでクリスマスの雰囲気を感じることができます。
シュトレンは、ドイツ語で「Stollen(シュトレン)」と発音し、「坑道(こうどう)」や「地下道」を意味します。名前の由来は、中央が盛り上がっている形状がトンネルのように見えるためです。
日本では「シュトーレン」と言われるのが一般的ですが、ドイツ語の発音としては「シュトレン」が正しい言い方です。
長期保存が可能
シュトレンは、長期保存が可能な点も魅力の一つです。
シュトレンは、バターやドライフルーツの含有量が高いため、乾燥しにくく、保存期間が長い特徴があります。
ドイツでは、クリスマスの4週間前からカウントダウンしながら、少しずつスライスしながら食べ始める習慣があります。この期間に熟成が進み、練り込まれたフルーツの風味が生地に移っていきます。
そのため、クリスマスが近づくにつれて味わいが深まっていくとされています。
また、保存期間が長いため、贈り物としても喜ばれることが多いです。
4週間前って1か月!
日本では10月くらいから売られることが多く、伝統的な製法であれば、賞味期限が1~2か月程度のものが多いそうです。
ですが、冬の室内は暖房が効いているので、冷蔵庫の野菜室で保存した方が安心です。
ちなみに伝統的な製法の規定は、「小麦粉の分量に対して、ドライフルーツやナッツが60%以上、かつバターが30%以上含まれる」という割合です。
以前私はシュガークラフトのケーキ作りを習っていたのですが、その時にこのような洋酒漬けのドライフルーツの入ったケーキを作り、それにシュガーコーティングをしました。
結婚式でケーキカットをする、あのようなケーキです。
海外では、それで3段のケーキを作り、一番下の段は、結婚式に参列してくれた人たちと幸せを分かち合う意味で切り分けて配られ、真ん中の段は結婚式に出席できなかった人たちに幸せのお裾分けとして贈られ、
一番上の段は、驚くべきことに、結婚1年目の記念日のお祝いとして食べられると聞きました。
湿度が高い日本の気候では無理ですが、英国やドイツなどの気候ですと、1年後でも食べられるそうです。
それを聞いてとても驚いたことを憶えています。
お酒が入っているので、大人のケーキですね。
外側が砂糖で覆われているのは、乾燥とカビの発生を防ぐためでもあるそうです。
以上、シュトレンの魅力についてご紹介しました。シュトレンは、クリスマスの特別なお菓子として、ドイツの家庭で大切に受け継がれてきた伝統的なケーキです。
ぜひ、このクリスマスシーズンには、シュトレンを味わってみてはいかがでしょうか?
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